四月になりました~
旧暦の四月の名称 卯月(うつき)
十二支の四番目が卯であるから卯月というという説があるようですよ。
四月は春。桜の季節ですね。
今年は早くも、日本のあちらこちらで桜が満開を迎えています。
年々開花の時期が早まっていて地球温暖化現象の一つのようですが、何か今年の桜はいつもより鮮やかで綺麗に見えるのは私だけでしょうか。
四季のある日本国にとっては、この春という季節は、どうしても特別感があります。
長い冬の季節を経てやっと迎える春。植物が芽をだし花が咲き、動物に新しい命がうまれ、暖かい日差しか気持ちいい。目にも本当にきれいな季節です。
日本人にとっての花となるとやっぱり桜。昔は梅であった。天皇が住まわれていた御所にはもともと左近に梅右近に橘が植えられていたそうで。その梅が枯れてしまい、霊山として崇められていた奈良の吉野山の桜を持って来て植えられたとされています。仁明天皇は桜をこよなく愛したとも言われています。また貴族の間でも桜を愛でながら和歌を詠んだり、桜会を催したとも記されています。
その頃からお花見の習慣ができたのかもしれませんね。
京都の染色史家であった吉岡幸雄氏の著「色の歳時記」に美しい桜色が紹介されています。
JISの慣用色名には桜色はごくうすい紫みの赤と記載されています。
全体を見るとピンク色なんだけど、一つの花びらをよーく見るとうすい赤紫の色味を感じます。桜色は紅染めの中でも最も淡い色調の色だそうです。
強く主張する色ではなくても、春の青空や緑に映える淡いピンク色。パッと咲いて、サッと散っていく。そんな儚げで、潔いところは人の心を惹きつけます。桜はみんなの憧れなのかもしれませんね。
まだまだ、桜 楽しめそうです。優しい気持ちになれる桜色。
いつもより少し近くで、桜の美しい花びらの色味を見てみてはいかがでしょうか。
次は新緑の5月とへと移っていきます。緑の世界が広がります。
四季と共に四季の色を見て感じる事が出来るのは、日本ならではの事だと私は思います。
自然の中の色を、是非触れて感じて欲しいなぁと思います。